2021.04.20/病気のお話
病院に住んでるタロウ君の話
この病院に住んでいるチャトラの猫、タロウ君のことを少しお話します。
御年22歳10か月、とても長生きしてくれてます。
わたくし松尾がまだ小学生だった頃に拾った猫なんですが、こんなに一緒にいてくれるなんて思ってもいなかったです。
以前から腎臓病や脳疾患、膀胱炎などを患い、治療を行い元気食欲もすごくあったのですが、ここ数週間前から高血圧と徐脈、不整脈が現れ、数日前から浮腫が起き始めました。
検査結果から、おそらく老齢性心疾患だと思われます。冠動脈拡張薬や強心剤を使用し不整脈や浮腫は軽減できました。
ほっとしているのもつかの間、気管から痰が絡んだような呼吸音が聞こえ少し息苦しそうにしています。肺炎を疑う検査結果でした。
今は抗生剤治療も追加し、様子をみているところです。
獣医師としての立場を抜きにして、思っていることは「苦しくないようにしたい。眠るように天国に行ってほしい」です。
タロウ君にとって、検査や治療が苦痛にならないように。でも病気で苦しい思いをさせないように、と毎日天秤にかけながら治療を行っています。
タロウ君が20歳を過ぎてから、いつ何が起きてもおかしくないと自分に言い聞かせておいたのに、いざのときは覚悟ができていないようです。
もう少し一緒にいたいなぁ、と思う気持ちや楽になってほしいなぁと複雑な気持ちです。
今はまだ食欲もあって、呼べばこちらを向いてくれるからもう少し治療したいなぁと考えています。
最後までつらくないように、最後までごはんが美味しく食べれるようにを目標に治療していきたいと思っています。
何が言いたいかというと、動物やご家族様にとっての幸せの形や目標って変わってくると思います。
動物やご家族様にとって何がベストなのかを相談しながら、検査や治療をすすめていきましょう。
よかったらお気軽に相談してください!