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羽曳野市の犬猫小動物クリニック。グランママ動物病院です。

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2020.06.16/病気のお話

タロウ君22歳誕生日おめでとう!【膀胱炎と発作の話】

 

個人的なお知らせで恐縮なのですが、

グランママに住んでいる猫ちゃん、タロウ君が2020年6月10日で22歳になりました!!!

すごいですねぇ。

色んな病気を患って治療をしていますが、いまこの時はとっても元気で食欲もあって、おもちゃで遊んでくれて、穏やかに眠れている姿をみて、「タロウ君にとって治療は嫌だったかもしれないけど、これで良かったのかな」と安堵した気持ちです。最後のその時まで「食欲があって、苦痛がないように」を目標に治療をすすめられたらいいなぁと考えています。

 

では長くなりますが今年も少しタロウ君のお話させてください!

 

去年の今頃にタロウ君の生い立ちと慢性腎不全のお話をしましたが、そこからも様々な病気が出現しました。慢性腎不全に関しては定期的な点滴で腎臓の数値の管理はうまくいっていますが、ある日、「あれ?尿赤くない?あれ!頻尿になってる!」と気づき尿検査したところ潜血+、細菌+の結果でした。膀胱炎と診断しました。そもそも、慢性腎不全を患っている子は細菌感染をしやすく、膀胱炎にもなりやすいといわれています。おそらく、タロウ君も細菌が膀胱で繁殖してしまったのが原因かと思われます。

 

そこからは抗生剤治療を行うのですが、細菌培養検査と感受性試験(原因菌がどの抗生剤に効くか調べる検査)を行いました。すると…めっちゃ耐性菌じゃないか…ということが判明し、効く抗生剤に変更し、あわせて消炎止血剤を使用し、無事に膀胱炎は完治できました。

いまではトイレの回数も減り快適に過ごしているようです!

近年、耐性菌が問題になっており、抗生剤が効かない細菌が多くなってきています。むやみに抗生剤を使用しても効果がないばかりか新な耐性菌を生んでしまうため、原因菌に対してしっかり感受性試験を行うべきと考えます。最短で菌を退治することが大切ですね!

 

またまたある日…全身性の痙攣発作の症状が現れました。

発作は脳が原因のものと、内臓が原因のものがあります。人間と違ってすぐにMRI検査が実施できないので(動物は全身麻酔をかけなければ撮れないんですね…)、まずは内臓からくる発作の除外から始まります。例えば、腎不全、肝不全、低血糖、低カルシウム血症、炎症など様々です。タロウ君の場合は血液検査で発作を起こす原因はなく、おそらく脳原発(脳炎や脳腫瘍など)かと思われます。私たちはできる限りタロウ君の負担が少ない検査や治療をしようと決め、MRI検査はせず、抗てんかん薬やステロイド療法を行いました。現在発作もなく落ち着いています。

タロウ君に最後まで美味しくごはんを食べ、苦痛なく穏やかな日々を過ごして欲しい、そう願って治療を行っています。何が最善かはその子の性格やご家庭によって違うと思います。

私にとって動物医療の目標は「動物とそのご家族が穏やかな日々を送ること」。

そのことをタロウ君に改めて教えられました。

タロウ君!今日もいっぱいごはん食べようね!

↑ おもちゃのネズミを確保したタロウ君。この姿をみて嬉しくて泣きそうになりました(笑)